未だ眠そうな桜
これからもっと咲く筈。
窓の外を、びゅうびゅうごぅごぅ風が渡るので
もうすぐ春が来るんだなと知る。
外に出るとマスクをした人がたくさん歩いているので
たくさん花粉が来ているんだなと知る。
近所の珈琲ショップで、いつもと違う珈琲をひいてもらって。
新しい茶器で珈琲を飲んでいると
びゅうびゅうごぅごぅにもリズムがあって
時々小さく(遠ざかったり)、低く太く(大きくなって近づいてきた)鳴るので楽器(の音)と
おんなじだと安心したり。
新しい楽譜を開いて、そののち眠る。
Photo(C)Akiko Nakayama all right reserved,since 2004 http://akikonakayama.culturalspot.org/home
資生堂。セルジュ・ルタンスの香水、「ノワール」が発売された時に出た
リュクス雑誌にルタンスのコメント。
『私にとって黒は単なる色ではなく、内面の感情を表すもの。私のモノの見方自体がノワールなのです』
『黒は最もナチュラルな色だとおもいます。(中略)黒がもつ本質、絶対性に惹かれます。
……俗世界やあいまいさに“ノン”と言うきっぱりした姿勢がノワールなのです。』
オイデルミンの赤いボトルと対照的な世界観。今日は、昔の資料映像を一日鑑賞。白と黒と絶妙なコンビネーションの赤。黒を引き立てるためのモデルの白い肌。赤と対照になる漆黒。
それらを眺めていると、あぁ曖昧にしてテキトーにしているのは大層らくちんだけど、「美的」な観点からは、とても遠いよねと教えられる。